受賞歴 | ||
2002年 | 藤波晃芸術選奨 | Heart Art in OSAKA 2002 第6回エイズチャリティ美術展 |
2002年 | パトリック・オベール芸術選奨 | Heart Art in MEXICO 〜日墨芸術交流祭〜 |
2003年 | レオナルド・ダ・ヴィンチ生誕550年記念 芸術大賞 |
国際選考評議会 |
2003年 | モナリザ製作500周年記念 フイレンツェ国際芸術栄華勲章 |
国際選考評議会 |
評論 |
||
銀ジュエリーの伝統は西洋に敵わない。にもかかわらず日本から西洋への出品をされて、幾多の受賞を成し遂げていることは快挙である。 ジュエリーはもともとジューイッシュ(ユダヤ人)の得意とした分野であると思われる。世界中を流浪せねばならなかったユダヤ民族にとって、持ち運びに簡単な財産としてジュエリーは、民族を救ったと言っても過言ではなかろう。ユダヤ人には、ダイヤモンドさんとかパールマンさんとか宝石にちなんだ苗字の人がいるのも頷ける。 さて榊氏は、らせん芸術の作家である。本作も随所にスパイラルを施している。中央に聖なるマスクをあしらうだけでは飽き足りず、その下に天使を対にして配置している。まるでルネ・ラリックの執念を見るような精緻さである。アールヌーヴォーのあの時代からは隔世の感ある進歩を遂げ、IT技術を駆使しての制作だという。それを身につける人の心は少しも変わらず、健気なのが、いい。 |
||
文:ファビオ・クリサラ |