受賞歴 | ||
2002年 | 日本美術家特選賞 | 「芸術公論」(2002年1月号) |
2002年 | 中野中評論家賞 「ベストクリエイティブ賞」 |
芸術空間展2002 |
2002年 | 長谷川栄特別芸術選賞 | 「アートマガジン」(2002年10月号) |
2003年 | レオナルド・ダ・ヴィンチ生誕550年記念 芸術大賞 |
国際選考評議会 |
評論 |
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ジュエリー文化の発達は、あの古代エジプト王朝時代や古代中国の五千年の昔から、鉄や青銅にさきがけて進んでいた。金・銀・宝石を身につけ粧うという人間本来の美を愛する本能は、戦いや狩猟や農耕よりも早かったといえよう。 そしてジュエリー制作の技術はこのごろ一段と進んで、榊柳子さんのように自由な造形を楽しむために、純銀粘土やアートクレイゴールドK22を使って、デザインのアイデアをストレートにジュエリーに実現するようになったことは、歴史を塗り替えることとしては喜ばしい。私も芸大彫金科の出身でジュエリー制作体験者の立場から未来に期待している。 この「陽の鳥」も新しい造形感覚による太陽の輝く活動的なフォルムと、伝説の鳥のしなやかな飛翔するポーズを表現主義的な意欲的デザインで構成し、金・銀のメタリックなテクスチュアを100%活かしている。ストーリー性ももつ娯しめるジュエリーである。 |
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文:長谷川 栄 |